経営
2021/12/10
飲食業界は誰でも参入しやすい分、ライバルが多く、なかなかお客様が来てくれず売上が低迷して悩む方も多いかもしれません。お客様が足を運んでくれるような面白い企画や話題性のある企画をすることで集客と売上アップに繋げることができます。ただしありきたりな企画では他のお店との差別化ができず、結果が出ないこともあります。
今回の記事では飲食店の企画の重要性やメリットについての説明と、新規顧客やリピーターをゲットしたいもののどのような企画をしたら良いかわからない方、面白い企画が思いつかない方のために企画例もご紹介しちゃいます!
「企画って本当に必要?」「企画を考えるのが苦手…」そんな人も多いかと思います。ですが、企画を考えて開催することで集客や売上アップに繋がるため非常に重要と言えます。企画の重要性とメリットについてそれぞれ説明していきます。
面白い企画や話題性のある企画が何故重要なのかというと、「どのようにしてお客様に足を運んでもらうか」、「店内で美味しい料理や充実した時間を過ごしてもらえるか」が売上に繋がるからです。お客様の印象に残らなければ、リピーターになってもらいにくく売上が伸び悩む可能性があります。また同じ企画ばかりではマンネリ化になってしまうため、面白い企画やイベントを開くことでマンネリ化を防ぐことができます。
企画が成功すると「料理が美味しかった!」、「楽しい時間を過ごせたからまた来よう!」とリピーターも増えていきます。このように面白い企画は集客とリピーターの獲得に繋がるため、定期的に行うと良いでしょう。また新規顧客獲得も大事ですが、常連のお客様にも喜んでもらえるような企画もすると良いでしょう。
2017年に「インスタ映え」という言葉が流行語の年間大賞を取ったようにSNSが昨今では身近になっています。SNSは手軽に出来る、コミュニケーションが取れる、ホームページへの誘導などが出来るため、SNSをうまく使うと認知度が上がります。自分のお店のtwitterやinstagram、ブログなどで情報発信すると共にお客様に「twitter、インスタグラムしています!」など告知して色々な人に見てもらうようにしましょう。
思いつきで企画を立てて勢いだけでイベントを開催してしまうと、無駄な出費が増えてしまったり、思っていたような効果が得られないということもあります。ここでは企画の考え方について説明していきます。
イベントを行う場合、多くは集客と売上アップを目的としてされる人が多いかと思います。ですが、新規顧客を目的としているのか、常連のお客様を目的としているのかでイベント内容も変わってきます。
ターゲット層を決めることも大事です。例えばファミリー層か若い女性かでもメニューや客単価などは変わってきます。ターゲット層にあったメニューや企画を考えましょう。
SNSの利用や、DMを使って告知するなど様々な方法があります。例えば若い女性がターゲットの場合、SNSの方が告知としては効果的でしょう。リピーター向けの場合、DMが効果的だったりします。適切な告知をして集客出来るようにしましょう。
イベントをした後は必ず結果がどうであったかの確認をしましょう。実際にどれくらいの売上や集客が見込めたのかを確認することは次の企画を計画する時に役立ちます。あまり良い結果が出なかった場合は原因やどのようにすればもっと効果が得られるかを考えましょう。
またイベントの際にクーポン付きのアンケートをお客様に書いてもらうことで、お客様の実際の声を聞くことができ、お店の改善にも役立ちます。結果を正しく分析して改善や次回の企画の参考にしましょう。
面白い企画や話題性のある企画を考えるポイントはいくつかあります。それぞれのポイントについて説明していきます。
肉料理屋で魚料理の企画をするとコンセプトからかけ離れて何のお店か分からなくなるため、コンセプトにあった企画が大事です。コンセプトと違う料理を出すなどを企画する場合は、他のお店とのコラボとかならありかもしれません。ですが、まずはリピートしてもらうためにもお店のコンセプトに合った料理などで企画しましょう。
企画を考える理由は多くのお客様に知ってもらうことや足を運んでもらうことです。5%オフなどはどこのお店でもやることもあり他のお店との差別化が難しく結果が伴わないこともあるでしょう。ライバル店と差別化出来る企画を考えましょう。
お客様が充実して楽しい時間を過ごしてもらえたらまた次も来ようとリピートに繋がります。リピートしてもらえるような企画を考えましょう。
ライバル店と似たような企画だと差別化が難しいため、お店独自の企画をすることが大事です。ですが、お店独自の企画と言われてもどんなものか分からない方も多いかもしれません。どのような面白い企画があるか具体例を挙げてみます。
すっぱさの限界に挑戦するというもので、10段階のすっぱさがありお客様に試してもらうという企画です。挑戦者にはプレゼントがあり、どこまで挑戦出来るかとグループで盛り上がる企画です。
10面のサイコロを2つ振って出た目の合計数字でお酒がタダになったり、安くなったりする企画です。お替わりのたびに何度も挑戦出来るため、お酒好きの人やグループでも盛り上がる企画です。
飲食店での企画の重要性やメリットについて説明しましたが、実際に面白い企画や初めてでも成功しやすいイベント事例について紹介していきます。
季節に合わせたイベントは誰でも行いやすく、また集客や新規顧客獲得が望めます。各季節には以下のようなイベントがあります。またイベント以外にも各季節には旬の野菜や魚があり、そのような旬の食材を使ったメニューを売りにするもの良いでしょう。
春:お花見、歓送迎会、母の日、父の日、こどもの日など
夏:七夕、花火、浴衣、夏休みなど
秋:運動会、敬老の日、お月見、ハロウィンなど
冬:クリスマス、忘年会、新年会、バレンタイン、ホワイトデーなど
また季節ではありませんが、天候によっても企画が出来ると良いでしょう。雨の日は客足が遠のくため、雨の日はドリンク一杯無料、雨の日限定メニューなども取り入れると、雨の日でもお客様が来てくれやすくなるかもしれません。ただし雨の日は他の店もクーポンなどがあるため、差別化が大事です。
「雨の日だからあのお店に行こう」とお客様に思って頂けるような工夫が必要です。料理だけでなくタオルを貸す、傘の貸し出し(次回返却時に割引)をするなどそういったサービスがあるとお客様に喜ばれるでしょう。梅雨の時期はこのような企画をすると良いかもしれません。
その場でおすすめ料理、ドリンクの写真を撮ってもらいtwitter、instagram、Facebookのいずれかにアップして、スタッフがその画面を確認したらその料理、ドリンクをサービスするといった企画です。その際に「#店名」「#イベント名」「#地域名」などをつけてもらうのを忘れないようにしましょう。
またSNSではありませんが、Googleマップにその場で評価を投稿してもらうのも良いでしょう。Googleマップは、お客様が近くのお店などで調べる際に利用することが多く、お店の評価を確認する人が多いためです。
新規顧客ばかり狙うのではなくリピーター限定企画も行うと良いでしょう。会員カードや、会員のランク、スタンカードを持っている常連のお客様や来店履歴があるお客様限定でイベントを行うことで、常連さん同士のコミュニティができたりしてメリットがあります。以下のようなイベントは常連のお客様に喜ばれやすいでしょう。
・常連のお客様の誕生日イベント
・スタッフの誕生日イベント
・限定アルコールが飲めるイベント
(希少な日本酒が入荷した時に常連のお客様に優先して飲んでもらえるようにするなど)
・店の周年イベント
地域活性化を狙ってまちおこし企画をしている自治体もあります。街バルで商店街を活性化させるイベントも近年話題にあがっています。街バルイベント以降に使用出来るクーポンを配布するとリピーターになってくれる可能性もあります。是非自治体などで調べてみてください。
音楽イベントというと整った設備がないとできないと思われる方も多いかもしれませんが、実際はそのようなことはなく演奏者と楽器を置くスペースがあれば開催可能です。普段とは違う雰囲気も味わえるため集客が望めるイベントです。
体験型イベントは参加費を払ってもらい料理教室や試飲会、ワークショップなどを行う企画です。飲食店には関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、飲食店ならではの企画は意外と多く、お客様とコミュニケーションも取れるメリットがあります。
またお子様も参加出来るような料理教室はファミリー層に喜ばれること間違いありません。
今回の記事では飲食店で企画の重要性とメリット、企画例などをご紹介しました。飲食店で行う面白い企画やイベントは多くのお客様に足を運んでもらえるため、集客・売上のメリットがあります。今回の記事を参考にお店独自の企画を考えてみてください。企画の結果も確認して、今後の企画の参考にするのも忘れないようにしましょう。