開業
2022/03/11
飲食店は開業して3年で7割が閉店すると言われています。飲食店は開業するまでに長い期間と共に申請手続きや備品の用意など準備することも多くあります。開業直前に慌てないためにも早い段階のうちに準備しておくようにしましょう。
今回の記事では準備するポイントや準備リストについて紹介しちゃいます!
飲食店を開業するには物件探しから申請手続きなど様々な準備が必要です。慌てないためにも準備リストで抜けのないように開業準備を進めていきましょう。
飲食店開業後に必要なものがないという状況になった時にすぐに購入すれば良いやと思っている人や意外となんとかなると思っている人もいるかもしれません。ですが、開業後は想像以上に忙しく手が回らないと考えても良いでしょう。そうならないように今回紹介する各準備リストで抜けがないように確認しながら進めることが大事と言えます。
開業までには多くの準備があるため、まずは物件が決定するまでの流れでの準備について紹介していきます。物件が決まるまでの大まかな流れは以下のようになります。
店舗コンセプト→事業計画書の策定→物件選び→事業計画の改定→資金調達(融資申請)→物件決定
※資金調達(融資申請)についてはこちらに詳しく記載しているので確認してみてください。
コンセプトはお店の方向性を決めるのに重要なポイントです。コンセプトが明確になっていないと開業後にも目的が定まらず失敗に繋がりやすいです。コンセプトは「5W1H(誰に、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)」を決める言葉で伝えたいことが明確に伝わります。
事業計画書は融資に必要なだけでなく、今後の見通しも明確になるためとても重要です。事業計画書は全てきっちり埋めること、また根拠のある具体的な数値を記載することが大事です。
物件は飲食店の売上を決めると言っても過言ではありません。立地条件などが合っているかきちんと確認しましょう。物件探しの方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
ここからは内装や設備、備品などの細かい準備について紹介していきます。物件を決めた後の店舗開業までには以下のような流れがあります。それぞれの準備リストを確認して抜けのないようにしましょう。
飲食店の看板や照明などの外装は、まず最初にお客様が入店してくれるかを決める重要なポイントとなります。暗すぎる照明や何屋さんか分からない外装では集客が難しいので気をつけましょう。
お客様がまた来たいと思うような内装が重要と言えます。コンセプトにあったテーブルや椅子を用意しましょう。
またお店のターゲット層によっては、年配の方が多い場合は歩きやすいスロープ、ファミリー層がターゲットの場合はベビーカーを置ける場所やオムツ台などがあると喜ばれるでしょう。
飲食店の厨房設備は設計する際に組み込むことが多いです。図面が完成したら導線を確認して無駄のない動きができるように厨房設備を設置しましょう。厨房設備はお店の業態によりますが、以下のようなものが必要なことが多いです。
調理用備品とは主に厨房で使用する備品のことで、フライパン・包丁などの調理器具や保管するためのタッパーなどが挙げられます。必要な備品は調理工程によって変わるため何が必要か確認しましょう。毎日使用するものなので使い勝手の良いものを選びましょう。
客席用備品とは客席で使用する備品のことですが、テーブルや椅子だけでなくメニューブックや調味料も含むため数多くあります。メニューブックは満席時のお待ちのお客様が見る用や破損した時などを考えて多めに用意しておくと良いでしょう。
また食器の枚数や食器を選ぶポイントについては後ほど紹介しますので、是非参考にしてください。
店舗の販促は開業してからでは遅いため事前に準備しましょう。予算に応じて販促を行いましょう。
飲食店を開業するには必要な資格や申請があります。これを忘れてしまうと開業できないので注意しましょう。またお酒を深夜に提供する場合などにも必要な資格があるので詳しくはこちらを確認してください。
スタッフは採用して終わりではありません。スタッフを採用したら連絡先のとりまとめや、勤務表などを作る必要があります。以下のチェックリストで開業後に慌てないように確認しておきましょう。
飲食店を開業した際にスムーズにお客様に料理提供などができるように開業までにスタッフの教育もしておきましょう。
備品の中でもグラスやお皿の数について悩む方も多いのではないでしょうか?洗浄が間に合わず料理提供ができない状態になってしまうと、お客様からのクレームの原因にもなるため多めに準備しておくことが重要です。食器の数や選ぶポイントについて解説します。
全ての食器を同じ枚数揃える必要はなく、よく出るメニューや複数の料理で使用するものを多めに用意すると良いでしょう。何度も使用する食器は席数の1.5倍〜2倍用意しておくと良いでしょう。
ただし、ここで注意する点があり、1.5倍〜2倍は目安でお店の状況によって変わってきます。混雑する時間帯に皿洗いする人員がいない場合は、ランチ提供予定数は最低でも必要です。
その他の食器数については、席数の半分、あまりオーダーが入らないような食器については席数の3分の1でも足りるでしょう。割れてしまう事態は食器洗浄や落としてなど色々な場面で起こり得るので予備も用意しておくようにしましょう。
開店時はスタッフも慣れていないことも多く破損可能性も多くあり、開店時に特注品や高級品を揃える必要はありません。慣れてきてから徐々に良いものを揃えると良いでしょう。 食器の素材によっては電子レンジや食洗機が使えないものもあります。よく使用される陶器の食器の場合は電子レンジや食洗機は問題なく使用できますが、漆器、非耐熱性、合成樹脂などは使えないことが多い可能性があります。
またデザインのあるものを選んでしまうと追加で購入しようとした際に同じデザインのものがない場合もあるので、白色などシンプルなものを選んでおくと良いでしょう。
今回の記事では飲食店を開業する際の準備するポイントや準備リストについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
飲食店は開業までにやることが多くあっという間に時間が経ってしまいます。開業後に慌てないように設備や備品などは早い段階で準備するようにしましょう。