バー開業に必要な資格は?成功ポイントを徹底解説!

開業

2022/11/18

バー開業に必要な資格は?成功ポイントを徹底解説!

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夜に営業するおしゃれでかっこいいバーへの開業に憧れを持つ方は少なくありません。また、バーの開業を検討しているけれど、何から始めたら良いのか分からず困っている方もいるでしょう。

「バーを開業するのにどんな資格が必要?」
「バーを開業するのに成功するポイントは?」
「バーの開業資金にはいくら必要?」

そこで今回は、バーの開業において直面するこのような疑問を解決します!バーを開業するのに必要な資格が知りたい方やバーを開業するのに成功するポイントが知りたい方は、是非参考にしてください。

バーの開業資金

カクテル憧れであるバーの開業に向けて、必ず必要になる開業資金。開業を成功させるためにもしっかりと資金計画をたてることが重要です。バーの開業のためには、どのくらいの資金を用意すれば良いのでしょうか。

バーの開業資金の目安

バーの店舗規模、立地条件によって開業資金は大きく左右するものの、一般的に500万円から1,000万円と言われています。目安として頭に入れておきましょう。

開業資金は、開業する前に必要となる「初期費用」と開業してから発生する「運転資金」の2つに分類できます。

初期費用

バーの開業における初期費用とは、物件の取得にかかる費用や物件の内装工事費用、家賃の保証金などで、かかる費用の目安は500万円程度です。バーの特徴でもあるカウンターを設置したり、お客さんが落ち着く場所を提供するために広めに席を設けたりすると大きなスペースが必要となってくるため、その分家賃も高い傾向にあります。

たとえば、月20万円の家賃の物件を借りた場合、保証金として約6ヶ月分の金額120万円、店舗内装に100万円から200万円程度、備品の調達に80万円程度が必要になります。

運良く居抜き物件を見つけられると大幅に初期費用は抑えられますが、余裕をもって資金を集めておくと安心でしょう。

運転資金

バーの開業後に発生する運転資金は、毎月支払いが生じる家賃の割合が大きいです。バーはお酒を嗜む場所であるため、人通りのある駅近に物件を借りることが多く賃料が高額になりやすい傾向にあります。その他、水道光熱費や食材原価、人件費などが運転資金に含まれます。

バーの開業後にしばらく赤字となった場合でも焦らず余裕を持って営業できるように、運転資金は500万円程度準備しておくことが望ましいです。

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バーの開業に必要な資格

お酒バーを開業したいと思っても、誰でもすぐに開業できるわけではありません。必要な資格を取得したり届出の許可を得たりしなければいけないのです。バーの開業をスムーズに進めるためにも、事前に資格や届出の知識をつけておきましょう。

食品営業許可申請

食品営業許可は、日本全国すべての飲食店に共通して必要となるものです。バーの開業10日から2週間前までに、店舗の設計図や図面を持って保健所に相談、営業許可申請書類の申請をおこないましょう。

食品を安全に提供できる場所として認められたら、無事に許可書が交付されます。

食品衛生責任者

バーに限らずすべての飲食店に1人以上の食品衛生責任者をおくことが法律によって定められています。「資格」と聞くと何ヶ月も試験に向けて勉強しなければいけないイメージが大きいですが、食品衛生責任者は講習を受けることによって1日で取得できる資格です。

食品衛生協会が実施する講習日を事前に確認し、余裕を持って受講しておきましょう。

防火責任者(バーの収容人数が30人以上の場合)

防火責任者の資格が必要なのは、バーに収容できる人数が30人以上の場合のみです。もしもバーで火災が発生したときに、被害を最小限に抑えることを目的とした資格になります。

食品衛生責任者と同じように、講習を受講することで防火責任者の資格を取得できます。

酒類提供飲食営業開始届出書

深夜0時を過ぎてもお客様にお酒を提供するときに必要となる届出が酒類提供飲食営業開始届出書です。バーは夜遅くから営業を開始するケースが多いため、ほとんどの店舗が開業時までに許可を得なければいけません。

バーを管轄する警察署の生活安全課に申請をおこないましょう。立地によっては申請が認められないケースもあるため、早めの確認がおすすめです。

特定遊興飲食店営業許可

特定遊興飲食店営業許可が必要があるのは、店内でカラオケやビリヤード、ダーツなどを設置するバーです。深夜0時から早朝6時の間でお客さんにお酒を提供し、かつカラオケなどの遊興をさせる場合に申請します。

営業者や店舗の立地における条件も複数あるため、物件を取得する前に1度確認すると良いでしょう。

バー開業のメリット・デメリット

バーの開業を検討していると、どのようなメリットやデメリットがあるのか気になってきますよね。少し特殊とも言えるバーの開業には、プラスとなる要素とマイナスとなる要素どちらも存在します。

両方の要素を理解してから、バーの開業は自分に合っているのかどうかという点を判断していきましょう。

客単価が高い(メリット)

バーは、他の飲食店と比較して客単価が高いと言えます。なぜなら、バーはアルコールを中心に楽しむ場所だからです。たとえば、カフェにいくと飲み物とスイーツをそれぞれ1品ずつ頼んで、お会計をしますよね。食べ放題のように大量に頼む方はなかなかいませんし、食べ物を食べる量には限界があります。

一方で、バーはお酒が好きな方が多く何杯も頼む方が多いですし、つまみとして何品か追加で注文されます。そのため、客単価は飲食業界のなかでは高額な傾向にあるのです。

利益率が高い(メリット)

バーで頼むメニューとして、真っ先に思い浮かぶのがお酒ではないでしょうか。アルコール類の原価率は低く、さらに食材のように腐るものでもないため利益率が高くキープできます。

バーではお酒のお供としてナッツなども王道ですが、痛みが早いものではなく食材破棄が少ない貴重な飲食業態と言えます。

生活リズムが逆転する(デメリット)

一方で、デメリットとなるのが生活リズムの逆転です。バーを経営していると、どうしても夜を中心とした生活になり、就寝するのは朝方になるケースも多くなってきます。

昼は十分睡眠時間を確保し、夜に元気よく仕事する、という生活リズムに合わせていけると良いのですが、なかなか慣れずに体調不良が続いてしまう、というケースも少なくありません。。

許認可や申請が大変

バーは風営法という、風俗営業に関する規制や適正化に関する法律に考慮して営業をする必要があり、営業禁止区域など1部営業できない立地があります。そのため、物件を取得する前に「そもそもこのエリアでバーの営業は可能であるか」という部分を警察署などで確かめなけれないけません。

他の飲食店の開業と比較して事前に確認すべきことや申請すべき届出が多い点は、バーを開業するデメリットとしてあげられるでしょう。

バー開業の成功ポイント

バーで飲む女性バーの開業に適した立地は限られていることから、良い物件が見つかったと思っても周りは競合店だらけ…というケースも多くあります。しかし、これから説明するポイントを押さえてから開業することで、長く安定した経営に繋げることができるでしょう。

コンセプトにあった立地条件を

バーの開業には、ある程度人通りのある場所が適しています。ただし、人が多いエリアであればどこに開業しても成功するわけではありません。

バーのコンセプトと出店立地は深く繋がっており、周辺に同じようなコンセプトの競合店がある場合は避ける、リーズナブルを売りにしたバーを開業する場合は家賃が低い立地を探す、など工夫することがポイントです。

飲食店開業の際の物件についてはコチラ

初心者でも入りやすい雰囲気を

「バー」という言葉を聞くだけで、おしゃれ・大人っぽい・かっこいいというイメージが思い浮かぶと同時に、1人では入りにくい初めての来店は緊張する、と感じる方も多くいます。

そのため、開業のときには特に初心者でも入りやすい雰囲気作りや施策をおこなうことが大切です。開業時の来店サービスで集客をおこなったり、SNSを利用して若い客層を獲得したりするなど、幅広い客層を狙って工夫していきましょう。

リピーター・常連客の獲得

「行きつけのバー」という言葉をよく耳にするように、常連やリピーターが多い飲食店の代表がバーであると言えます。ファストフード店やファミレスと違い、新規顧客が頻繁に獲得しにくい業態です。そのため、来店したお客さんがどんな風に時間を過ごしたいのか、という部分を察知して、最上級の接客・もてなしをおこないましょう。

「また来よう」と思ってもらえると、そのお客さんが友人や恋人を連れて来店し客層がどんどん広がっていきます。それの繰り返しによって、長く愛されるバーになっていくのです。

オリジナルメニューなどで差別化を

お酒を嗜む場所というイメージが強いバーですが、オリジナルフードメニューを提供するなどの工夫で競合との差別化を狙いましょう。ちょっとした軽食が多いバーですが、ハンバーグやカレーなどのがっつりメニューを1品名物として提供するなど、意外性を武器にすることもおすすめですよ。

まとめ

今回の記事では、バーの開業について解説しました。バーの開業に必要なのは、初期費用と運転費用を合わせた開業資金と2つの資格3つの届出です。客単価や利益率が高いメリットがありますが、生活リズムが逆転してしまうリスクがあります。

開業を成功させるためには立地条件や他店との差別化、集客施策が重要です。今回紹介したポイントを参考にして、バーの開業、経営を成功させましょう。

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