経営
2026/09/02
飲食業界は誰でも参入しやすい分、ライバルが多く、なかなかお客様が来てくれず売上が低迷して悩む方も多いかもしれません。お客様が足を運んでくれるような面白い企画や話題性のある企画をすることで集客と売上アップに繋げることができます。
ただしありきたりな企画では他のお店との差別化ができず、結果が出ないこともあります。
今回の記事では飲食店の企画の重要性やメリットについての説明と、新規顧客やリピーターをゲットしたいもののどのような企画をしたら良いかわからない方、面白い企画が思いつかない方のために企画例もご紹介しちゃいます!
飲食店で面白い企画を実施することは、新規集客だけでなく、他店との差別化やリピーター獲得にもつながります。まずは企画を実施することで期待できる代表的なメリットを確認しましょう。
飲食店を選ぶ際、料理や価格だけでは他店との差が伝わりにくいことがあります。そこで期間限定イベントや参加型キャンペーンなどを実施すれば、「この企画に参加してみたい」という新たな来店理由を作れます。
特に、新規顧客には店舗を知ってもらう最初のきっかけとして有効です。
競合店が多いエリアでは、メニューや価格だけで差別化することが難しい場合があります。店舗独自の面白い企画があれば、「あのイベントをやっている店」と認識してもらいやすくなります。
店舗のコンセプトや客層に合った企画を継続し、店ならではの体験価値につなげることが重要です。
写真や動画にしたくなる企画は、InstagramやTikTokなどのSNSとの相性が良い傾向があります。お客様自身が投稿してくれれば、店舗の公式アカウントだけでは届かなかった層にも情報が広がります。
SNSでの拡散を狙う場合は、見た目だけでなく「参加したくなる仕掛け」を作ることもポイントです。
季節限定イベントや月替わり企画などを定期的に開催すれば、「次の企画にも参加したい」という再来店のきっかけを作れます。また、常連客限定イベントや来店回数に応じた企画も有効です。
一度きりの集客で終わらせず、次回来店につながる仕組みまで設計すると企画の効果を高められます。
企画の内容によっては、集客だけでなく客単価アップも期待できます。例えば、飲み比べセットや期間限定コース、追加トッピング企画などは、通常より多くの商品を注文してもらうきっかけになります。
ただし、売上だけでなく原価や人件費も考慮し、最終的に利益が残る価格設計を行うことが重要です。
思いつきで企画を立てて勢いだけでイベントを開催してしまうと、無駄な出費が増えてしまったり、思っていたような効果が得られないということもあります。ここでは企画の考え方について説明していきます。
イベントを行う場合、多くは集客と売上アップを目的としてされる人が多いかと思います。ですが、新規顧客を目的としているのか、常連のお客様を目的としているのかでイベント内容も変わってきます。
ターゲット層を決めることも大事です。例えばファミリー層か若い女性かでもメニューや客単価などは変わってきます。ターゲット層にあったメニューや企画を考えましょう。
SNSの利用や、DMを使って告知するなど様々な方法があります。例えば若い女性がターゲットの場合、SNSの方が告知としては効果的でしょう。リピーター向けの場合、DMが効果的だったりします。適切な告知をして集客出来るようにしましょう。
イベントをした後は必ず結果がどうであったかの確認をしましょう。実際にどれくらいの売上や集客が見込めたのかを確認することは次の企画を計画する時に役立ちます。あまり良い結果が出なかった場合は原因やどのようにすればもっと効果が得られるかを考えましょう。
またイベントの際にクーポン付きのアンケートをお客様に書いてもらうことで、お客様の実際の声を聞くことができ、お店の改善にも役立ちます。結果を正しく分析して改善や次回の企画の参考にしましょう。
高額な費用をかけたからといって、必ずしも高い効果が得られるとは限りません。重要なのは、お店のコンセプトや強みを活かし、ターゲットとする顧客層に響く企画を、効率的に実施することです。
たとえば、既存のメニューを少しアレンジした季節限定メニューの開発や、SNSを活用した参加型のキャンペーンなどは、比較的低コストで実施できる割に高いPR効果や集客効果が期待できます。
また、地域のお店とのコラボレーション企画は、互いの顧客層にアプローチできるため、相乗効果が期待できます。
自店の資源を最大限に活用し、創造的なアイデアを取り入れることで、費用対効果の高い企画立案が可能になるでしょう。
面白い企画や話題性のある企画を考えるポイントはいくつかあります。それぞれのポイントについて説明していきます。
肉料理屋で魚料理の企画をするとコンセプトからかけ離れて何のお店か分からなくなるため、コンセプトにあった企画が大事です。コンセプトと違う料理を出すなどを企画する場合は、他のお店とのコラボとかならありかもしれません。ですが、まずはリピートしてもらうためにもお店のコンセプトに合った料理などで企画しましょう。
企画を考える理由は多くのお客様に知ってもらうことや足を運んでもらうことです。5%オフなどはどこのお店でもやることもあり他のお店との差別化が難しく結果が伴わないこともあるでしょう。ライバル店と差別化出来る企画を考えましょう。
お客様が充実して楽しい時間を過ごしてもらえたらまた次も来ようとリピートに繋がります。リピートしてもらえるような企画を考えましょう。
ライバル店と似たような企画だと差別化が難しいため、お店独自の企画をすることが大事です。ですが、お店独自の企画と言われてもどんなものか分からない方も多いかもしれません。どのような面白い企画があるか具体例を挙げてみます。
すっぱさの限界に挑戦するというもので、10段階のすっぱさがありお客様に試してもらうという企画です。挑戦者にはプレゼントがあり、どこまで挑戦出来るかとグループで盛り上がる企画です。
10面のサイコロを2つ振って出た目の合計数字でお酒がタダになったり、安くなったりする企画です。お替わりのたびに何度も挑戦出来るため、お酒好きの人やグループでも盛り上がる企画です。
面白い企画は、他のお店にはない独自の魅力を打ち出し、お客様に「あのお店に行きたい」と思わせるための強力な差別化戦略となります。
競合店がどのような企画を実施しているのかを把握した上で、全く異なるアプローチを試みたり、よりユニークな体験を提供したりすることで、お客様の注目を集めることができるでしょう。
どのような年齢層やライフスタイルのお客様をターゲットとするかによって、適切な告知方法やアピールポイントは大きく異なります。
たとえば、10代や20代の若者をターゲットとするのであれば、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを活用し、視覚的に訴求力のある情報を発信することが効果的です。
一方、ファミリー層をターゲットとするのであれば、子供向けの特典を用意したり、家族で楽しめる要素を盛り込んだりすることが喜ばれるでしょう。
既存顧客に対しては、メールマガジンやLINE公式アカウントなどを活用し、パーソナライズされた情報を提供することで、より高い反応が期待できます。
飲食店で実施できる企画は、手軽な参加型イベントからSNSを活用したキャンペーンまでさまざまです。店舗の業態やターゲット、実施する目的に合わせて活用できる15のアイデアを紹介します。
季節に合わせたイベントは誰でも行いやすく、また集客や新規顧客獲得が望めます。各季節には以下のようなイベントがあります。またイベント以外にも各季節には旬の野菜や魚があり、そのような旬の食材を使ったメニューを売りにするもの良いでしょう。
春:お花見、歓送迎会、母の日、父の日、こどもの日など
夏:七夕、花火、浴衣、夏休みなど
秋:運動会、敬老の日、お月見、ハロウィンなど
冬:クリスマス、忘年会、新年会、バレンタイン、ホワイトデーなど
また季節ではありませんが、天候によっても企画が出来ると良いでしょう。雨の日は客足が遠のくため、雨の日はドリンク一杯無料、雨の日限定メニューなども取り入れると、雨の日でもお客様が来てくれやすくなるかもしれません。ただし雨の日は他の店もクーポンなどがあるため、差別化が大事です。
「雨の日だからあのお店に行こう」とお客様に思って頂けるような工夫が必要です。料理だけでなくタオルを貸す、傘の貸し出し(次回返却時に割引)をするなどそういったサービスがあるとお客様に喜ばれるでしょう。梅雨の時期はこのような企画をすると良いかもしれません。
その場でおすすめ料理、ドリンクの写真を撮ってもらいtwitter、instagram、Facebookのいずれかにアップして、スタッフがその画面を確認したらその料理、ドリンクをサービスするといった企画です。その際に「#店名」「#イベント名」「#地域名」などをつけてもらうのを忘れないようにしましょう。
またSNSではありませんが、Googleマップにその場で評価を投稿してもらうのも良いでしょう。Googleマップは、お客様が近くのお店などで調べる際に利用することが多く、お店の評価を確認する人が多いためです。
新規顧客ばかり狙うのではなくリピーター限定企画も行うと良いでしょう。会員カードや、会員のランク、スタンカードを持っている常連のお客様や来店履歴があるお客様限定でイベントを行うことで、常連さん同士のコミュニティができたりしてメリットがあります。以下のようなイベントは常連のお客様に喜ばれやすいでしょう。
・常連のお客様の誕生日イベント
・スタッフの誕生日イベント
・限定アルコールが飲めるイベント
(希少な日本酒が入荷した時に常連のお客様に優先して飲んでもらえるようにするなど)
・店の周年イベント
地域活性化を狙ってまちおこし企画をしている自治体もあります。街バルで商店街を活性化させるイベントも近年話題にあがっています。街バルイベント以降に使用出来るクーポンを配布するとリピーターになってくれる可能性もあります。是非自治体などで調べてみてください。
音楽イベントというと整った設備がないとできないと思われる方も多いかもしれませんが、実際はそのようなことはなく演奏者と楽器を置くスペースがあれば開催可能です。普段とは違う雰囲気も味わえるため集客が望めるイベントです。
体験型イベントは参加費を払ってもらい料理教室や試飲会、ワークショップなどを行う企画です。飲食店には関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、飲食店ならではの企画は意外と多く、お客様とコミュニケーションも取れるメリットがあります。
またお子様も参加出来るような料理教室はファミリー層に喜ばれること間違いありません。
他の企業やお店、あるいは人気のあるコンテンツと連携することで、互いの顧客層にアプローチし、新たな顧客を獲得することが期待できます。
具体的には、近隣の飲食店と共同で期間限定の共同メニューを開発したり、地域の名産品を使った特別メニューを提供するなどが考えられるでしょう。
また、人気キャラクターやアニメとのコラボレーションは、特に若い世代からの注目を集めやすく、大きな話題性を生む可能性があります。コラボレーション企画は、単独ではリーチできなかった層へのアプローチを可能にし、相乗的な集客効果を生み出すことができる魅力的な手法です。
ただし、コラボレーション先の選定や、企画内容の調整が企画成功のポイントとなるでしょう。
若年層を中心に広がる“推し活”文化を取り入れたイベントです。
店内に「推しグッズ持ち込みOK」な日を設定したり、ドリンクの色を推しカラーに変更できるようにしたりすることで、SNS映えを狙った写真投稿が促進され、自然なクチコミが生まれやすくなります。
チェキ撮影ブースや限定ノベルティの設置など、細やかな演出が来店の動機づけになります。
健康志向の高まりを背景に、栄養士やジムトレーナーとの連携で「低糖質メニュー」「ヘルシープラン」などを提供する企画です。
特に30〜50代以上の健康意識が高い層を取り込むことができ、夜営業だけでなく昼間の集客にも有効です。
カロリー表示や栄養バランスの説明を併せて打ち出すことで、安心感と満足度を高めることができます。
朝のアイドルタイムを活用した新たな動線づくりとして、「モーニング×作業OK」なイベントも注目されています。
たとえば、朝7:00〜9:00限定でコーヒー飲み放題、Wi-Fi+電源完備などの環境を提供することで、フリーランスや学生が作業や勉強目的で来店しやすくなります。
「朝読書会」「モーニング交流会」などテーマ性を持たせることで、リピーターやコミュニティ化にもつなげられます。
複数の新メニュー候補を用意し、店頭やSNSでお客様に投票してもらう企画です。単に新商品を発表するより、お客様が開発プロセスに参加している感覚を作れます。
投票結果をSNSで発表し、選ばれたメニューの発売日まで告知することで再来店にもつなげられます。
お客様から新しい料理やドリンクのアイデアを募集し、選ばれたメニューを実際に商品化します。採用者の名前やニックネームをメニュー名に入れるなど、参加者が誰かに紹介したくなる仕掛けも有効です。
常連客との関係強化にもつながる企画です。
クイズやダーツなどでスタッフと対戦し、勝ったお客様へ特典を提供する企画です。スタッフとのコミュニケーションが生まれるため、通常の飲食だけでは得られない体験を提供できます。
居酒屋やバーなど、接客を店舗の魅力にしている業態と相性が良いでしょう。
開店1周年・5周年・10周年などの節目に、限定メニューや記念サービスを提供します。周年は店舗側から情報を発信しやすく、過去に来店したお客様へ再来店を促すきっかけにもなります。
店舗の歴史やこれまでの人気メニューを振り返る企画も効果的です。
ビールや日本酒、ワイン、コーヒー、肉料理、スイーツなどを少量ずつセットで提供します。複数の商品を一度に楽しめるため、通常商品との差別化だけでなく客単価アップも期待できます。
地域の食材や季節商品をテーマにすれば、期間限定企画としても展開できます。
企画によって来店客が増えても、利益が残らなければ店舗経営の改善にはつながりません。「盛り上がったから成功」と判断せず、原価や人件費まで含めて採算性を確認することが重要です。
「半額」「○%OFF」など大幅な値引きは集客しやすい一方、利益を大きく減らす可能性があります。特に通常価格でも来店するお客様まで割引対象にすると、本来得られた利益を失うことになります。
企画前に原価や必要利益を計算し、採算を確保できる割引率を設定しましょう。
無料プレゼントは分かりやすい特典ですが、原価の高い料理を対象にすると参加者が増えるほど利益を圧迫します。無料特典を設ける場合は、販売価格ではなく実際の原価を確認しましょう。
原価を抑えやすいドリンクやトッピングなどを活用し、満足度と採算性のバランスを取ることがポイントです。
企画によって注文方法や調理工程が複雑になると、通常営業よりスタッフの負担が増える場合があります。売上が増えても、追加スタッフの配置や残業によって人件費が増えれば利益は残りにくくなります。
企画に必要な作業時間まで事前に想定し、現場が無理なく対応できる内容にしましょう。
企画参加者への対応に時間を取られ、通常のお客様への料理提供が遅れたり、接客が不十分になったりしては逆効果です。一時的な集客と引き換えに既存顧客が離れてしまう可能性もあります。
参加人数や提供時間を限定するなど、通常営業に影響しない運用方法を考えておきましょう。
飲食店の面白い企画は、新規顧客との接点を増やし、リピーター獲得やSNSでの認知拡大につなげられる施策です。ただし、企画の面白さだけでなく、店舗の利益につながっているかまで検証する必要があります。
POINT
企画を一時的な集客施策で終わらせず、結果を数値で検証して次の施策へつなげることが重要です。売上だけでなく利益まで管理することで、継続的な店舗の成長につながる企画を実施できるようになります。
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