2店舗目が失敗する例は?拡大が成功するタイミングとポイントを紹介

経営

2022/12/04

2店舗目が失敗する例は?拡大が成功するタイミングとポイントを紹介

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念願の飲食店をオープンさせ、売上が絶好調となるとすぐに2店舗目の開店に踏み切る方も少なくありません。一方で「飲食店の2店舗目は失敗する」という話を耳にする方も多いのではないでしょうか。

そんな話を聞くと「2店舗目の出店はやめておこうかな…」と弱気になってしまいますよね。しかし、2店舗目の出店が成功すると、より利益も増加し、お店のブランディング化も進めることができるでしょう。

そこで今回は、2店舗目の飲食店を出すかどうか悩んでいる方に向けて、以下の点について徹底解説していきます!

「飲食店の2店舗目を失敗する原因・理由」
「飲食店の2店舗目を拡大させるタイミング」
「2店舗目の出店を目指すために重要なこと」

事前に飲食店2店舗目の失敗する例や原因について理解しておくことで、出店成功につながります。是非参考にしてください。

2店舗目の出店が失敗するのはなぜ?飲食店における例

飲食店街飲食店の1店舗目が絶好調だからといって、2店舗目もそのまま成功するというわけではありません。とくに飲食店の2店舗目は「鬼門」とまで言われているのです。

失敗すると1店舗目を含めた会社全体が傾いてしまうリスクもあります。そこで、飲食店における2店舗目の失敗の原因を知り、失敗を回避することが大切です。

立地の選定の問題

飲食店によくある失敗例は「出店立地を間違える」ケースです。1店舗目はしっかり立地の調査をおこなったにも関わらず、2店舗目は立地条件を軽く見て、ろくに調査もせずに出店してしまうということがよくあります。なぜなら、1店舗目が成功した事実によって良くも悪くも「自信」がついてしまうからです。

飲食店は、多くのお客さんに足を運んでもらって成り立つビジネスです。1店舗目の傾向の分析、周囲の店舗状況などを考慮し、適切な立地の選定をおこなう必要があります。

従業員の教育・人材不足

「社員・アルバイトの育成不足」も飲食店の2店舗目によくある失敗例です。人材不足やアルバイトや社員の育成が追いついていないことによってサービスの質が低下し、お客さんが離れていくケースがあります。

特に2店舗目の運営を担う「店長」の力不足により結果を出せないことは少なくありません。適切な運営ができなかったり、店長自身がスキル不足だったりすると2店舗目の経営は傾いていくでしょう。

「2店舗目も自分が運営するから大丈夫」とはじめは思っていたとしても、すべての作業をオーナーが引き受けると、オーナー自身が体調を崩してしまうことになります。

そのため、人数的にもスキル的にも人材が追いついていない場合に2店舗目を出店しても、失敗することになると考えておくと良いでしょう。

経営管理業務・コストの増加

2店舗目の管理業務やコストの増加を考慮しきれず、出店後に負担の多さに気づくケースもあります。「2店舗目を出す=利益の増加」という認識は1店舗と同じように利益が出るのであれば間違いではありません。ただし、管理ツールの導入など1店舗のみでは発生しなかった副次的なコストが増え、家賃・仕入れ・人件費・水道光熱費などのコストも大きくなります。

また、発注・シフト作成・アルバイト採用・新人教育・数値管理などの店舗管理業務に掛かる時間も増えます。1店舗あたりに割ける時間も限られるため、オーナーが営業に関われる時間が減り、お客様の満足度が低下する可能性があります。

赤字状態の継続

1店舗目は成功したのにも関わらず、2店舗目は赤字状態が続く失敗例も少なくありません。業態戦略やブランドコンセプトなど出店計画をきちんと練っていないと、当然客足は伸びないでしょう。

また、1店舗目の穴埋めのために2店舗目を出店するケースも赤字による閉店に陥りやすいです。よくあるのが、1店舗目は失敗したけれど、2店舗目で巻き返しを狙うケースです。「1店舗目が失敗した=ノウハウ・スキルが不十分」という証なので、2店舗目が成功する確率は低いでしょう。

方向性・コンセプトの変更

2店舗目の飲食店を出す際に大幅なコンセプト変更をおこなう方がいますが、これは失敗しやすい高リスクな考え方になります。なぜなら、コンセプト変更をおこなうと1店舗目のノウハウを十分に活かすことができないからです。

また、1店舗目が好きで訪れていたお客さんが2店舗目に来店された時に、好きなメニューがなかったり雰囲気の変化に困惑してしまったりするでしょう。

「せっかく飲食店2店舗目を出すなら、何か特別なことをしたいな」と思うのはとても良いことなので、その場合はメニューの1つを「◯◯店限定」などにすることをおすすめします。

飲食店の多店舗展開を目指す方はコチラ

2店舗目を失敗させないために重要な「タイミング」

2店舗目を失敗させないためには、出店タイミングがとても重要になります。様々な条件が重なった最適な「タイミング」で出店をおこないましょう。

1店舗目が安定して利益を得ている

まず大前提なのが1店舗目の飲食店が黒字であることです。2店舗目は出店してすぐに安定して集客できるとは限りません。不安定な2店舗目をカバーできるくらいの経営体制になっているかどうかが大切なポイントです。

2店舗目の出店資金に余裕がある

飲食店2店舗目の物件取得費や外装・内装工事費などの出店費用に当てられる自己資金が潤沢にあることが大切です。もし、1店舗目が黒字化していても自己資金が無いと2店舗目が赤字となった場合に補てんすることができません。

ある程度の自己資金が用意できないと、金融機関や日本政策金融公庫から融資を受けることも難しいでしょう。出店にかかる費用の50%程度を自己資金でカバーできるかどうかを目安にして考えると失敗するというリスクが減少します。

店舗を任せられる人材がいる

飲食店1店舗目が黒字か、自己資金があるか、そして最後に大切なのは店舗を任せられる人材が育っているかどうかです。2店舗目の出店が決まってからスタッフを揃えるのではなく、店舗営業を任せられるスタッフが成長してから出店するという順番で出店計画をたてるようにしましょう。

規模にもよりますが、全スタッフを揃える必要はありません。ただし、メニューや接客の質を揃えるためにも、リーダーまたは新店長となるような信頼できるスタッフは1,2名揃える必要があります。

2店舗目の出店計画を入念にたてた

飲食店2店舗目の出店には勢いも大切です。しかし出店を決めてから物件や立地、資金確保や人材教育など、出店計画を入念に立てることが失敗を回避するために必要です。最低でも3ヶ月前から計画し、開店に向けて準備していきましょう。

「2店舗目のタイミング」についてはコチラも

2店舗目出店を目指すなら意識したい5つのポイント

乾杯飲食店を経営している方で2店舗目の出店を検討している、またはいつか出店したいと考えている場合は、1店舗目の営業時点で意識すべきポイントを押さえておくことが成功への鍵となります。これからご紹介する5つのポイントを意識して経営していきましょう。

①資金

2店舗目の出店には多くの資金が必要になります。出店したいという気持ちがあっても、まず出店資金がないと何もできません。1店舗目を営業しながら資金確保をおこなうようにしましょう。

1店舗目の利益から◯%分の金額を積み立てるなど、ルールを設定しておくと計画がたてやすくなるためおすすめです。

②業務

飲食店1店舗目を開業し、作業の流れなどが固まってきたら2店舗目に向けてマニュアルを作っておくと良いでしょう。店舗によって接客や料理の質が変わらないように汎用性の高いものを作成することをおすすめします。

発注やシフト作成に関する管理マニュアルも作成しておくと、2店舗目の飲食店を出店する際に業務効率化につながり、オーナーが担う負担も減少するでしょう。

③人材

飲食店はオーナーが自らオペレーションに携わるケースがとても多いです。しかし、2店舗目を目指す場合はアルバイト、社員に関わらず人材を教育し、少しずつ自分がいない状態でもお店を切り盛りできる状態を作っていくことが重要になります。

アルバイトリーダーや時間帯責任者を選定するなど、責任感を持たせながら教育していくと良いでしょう。そうしておくと、いざ2店舗目を出店するときに教育不足な状態に焦ることなく出店を進めて行けます。

④理念

店舗の理念や方向性を明確にして、統一性を持たせることを1店舗目の営業時からやっていきましょう。メニューと店内の雰囲気のマッチ、食器やBGMなども大切です。

また、スタッフに店舗のコンセプトをきちんと理解させながら育成していきます。オーナーが営業時間中は常にいて、お客さん全員と接するわけではありません。そのため、自分と同じ意識で行動できるスタッフが多ければ多いほど、飲食店の統一性は高くなるでしょう。

⑤分析

1店舗目の飲食店の営業をしていくうちに、とくに繁盛している曜日やよく売れる商品、訪れる客層や混在する時間帯に特徴が出てくるでしょう。このような情報の分析をおこないデータ化することで2店舗目のノウハウ、立地選定などに役立ちます。

まとめ

今回の記事では、失敗が多い飲食店2店舗目について紹介しました。失敗に多いのは立地の選定ミスや人材教育・資金不足のケースです。失敗しないためには2店舗目の出店タイミングや意識すべきポイントを押さえることが大切です。計画を入念に立て、2店舗目の出店を成功させましょう!

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