開業
2025/03/11
ラーメン屋で修行を積んだ人や脱サラした人の中には自分のラーメン屋を経営したいと思う人は多いです。ラーメン屋は飲食店の業種の中でも比較的開業しやすいと言われてます。
そのため開業する飲食店としては人気なためライバルも多いです。
そしてラーメン屋を開業しようと考えている人の多くは、開業資金が実際にいくら必要になるのか気になる人も多いのではないでしょうか?
また、開業資金を用意できたとしても、ライバルの多い中で成功するためにはどうしたらいいのでしょう。できればそういったコツのようなものは事前に知っておきたいところです。
今回の記事では、そもそもラーメン屋の開業には何が必要なのか、開業資金の具体的な金額や成功するポイントなどについて徹底解説します。
ラーメン屋の開業は、多くの人が夢見る道ですが、成功するためには理想と現実をしっかりと理解しておく必要があります。
ラーメン愛だけでは乗り越えられない壁も存在し、事前の準備と覚悟が不可欠です。
まず、ラーメン屋開業を検討している方が夢を実現するために知っておくべき現実を、具体的なメリット・デメリット、そして成功のための心構えという2つの視点から解説していきます。
ラーメン屋開業を成功させるためには、事業計画を綿密に立て、市場のニーズを的確に捉えることが重要です。
他の飲食業と比較して、ラーメン屋は必要な設備や材料が少なく済むため、初期投資を抑えられます。
ラーメン屋のオーナーは事業主であるため、経営が軌道に乗れば、サラリーマンの数倍の収入を得ることも可能です。
会社員時代のような人間関係やノルマに縛られることなく、自分の裁量で経営を行うことができます。
ラーメン屋は人気が高いため、競争が激しく、差別化を図る必要があります。
食材にこだわると原価が高くなり、経営を圧迫する可能性があります。
スープの仕込みや営業準備など、開店前後の作業が多く、体力的にハードな一面があります。
ここでは、ラーメン屋開業で失敗しないための心構えについて、3つの重要なポイントをご紹介します。
顧客のニーズを捉え、味の追求を続けることで、リピーターを獲得できます。
ターゲットとする客層に合った場所を選び、家賃などの固定費を抑えることが大切です。
成功しているラーメン屋の戦略を参考にしつつ、オリジナリティを加えていくことで、競争の激しいラーメン業界で生き残ることができます。
ラーメン屋の開業には初期費用と運転資金という2つの資金が必要です。ここでの初期費用とは内装や外装の工事費用、物件取得費用のことを言います。そして運転資金とは運営していく上で必要な資金のことを言います。
では実際にこの2つの資金はどれくらいかかるものなのでしょうか。詳しく解説していきます。
ラーメン屋の開業を始めるうえで、以下の費用が必要になります。物件取得費、内外装工事費、厨房設備費、資格取得費、広告宣伝費です。
これらの開業に必要な初期費用は、立地条件によって大きく変化します。とは言え、ラーメン屋の開業資金は平均的に1,000万円〜1,500万円ほどかかると言われています。
ラーメン屋の開業に必要な運転資金は、店舗を運営していく上で必ず必要になる資金です。主な費用として、人件費、賃貸料、原材料、水道光熱費、広告宣伝費があげられます。
1ヵ月あたりの費用は、店舗の規模や売上金額、雇用するスタッフの数により変動します。
それでは初期費用と運転資金の内訳と金額を詳しく解説していきましょう。
例えば店舗規模が12坪、賃貸料20万円とした時に、実際にかかる開業資金について解説します。物件取得費用は家賃×10ヶ月分を目安にすると良いでしょう。
物件取得費 | 200万円 |
---|---|
内外装工事費 | 360万円 |
厨房設備費 | 120万円 |
広告宣伝費 | 50万円 |
資格取得費などその他の費用 | 20万円 |
合計 | 750万円 |
物件取得費用は家賃×10ヶ月分を目安にすると良いでしょう。
※参考記事:飲食店を開業するなら優良物件で!探し方や費用など徹底解説
内装外装工事費については居抜き物件かスケルトン物件かでも変わってきます。
人件費 | 120万円 |
---|---|
賃貸料 | 60万円 |
材料費 | 180万円 |
水道光熱費 | 30万円 |
広告宣伝費 | 30万円 |
合計 | 420万円 |
運転資金は主に人件費や賃貸料などがあり、店舗の規模や仕入れなどによって変動します。また3ヶ月〜6ヶ月分にかかった金額を目安に、毎月必ずかかる固定費を常に手元に用意しておくと安心です。
おおよその開業資金の目処が立った場合、自己資金で足りない部分は金融機関の融資制度を検討しましょう。
融資制度や実際の借り方について詳しく知りたい方は下記の内容をご参照ください。
参考記事:飲食店の開業資金はどれくらい?融資制度を活用して開業しよう!
参考記事:開業資金の借り方を知ろう
ラーメン屋を開業するには、特定の資格や手続きが必要です。飲食店の運営には様々な法令が絡むため、正確な資格取得と手続きが求められます。
以下、必要な資格と必要性、取得方法をご紹介します。
役割:食品衛生法に基づき、店舗内での食品衛生管理を担当。
取得方法:都道府県主催の講習を受講し、資格を取得。
必要性:食品衛生法に基づいて、営業を始めるための許可。
取得方法:保健所で営業許可申請書を提出。設備や衛生面での審査があり、合格すれば許可が交付される。
注意点:食品衛生責任者の資格が必要。手数料は営業形態や保健所によって異なる。
必要性:収容人数が30人を超える場合、防火管理者の資格が必要。
取得方法:都道府県主催の防火管理講習を受講し、資格を取得。
注意点:店舗の広さにより甲種または乙種防火管理者の資格が必要。
ラーメン屋を立ち上げる際、店舗の選定と準備はキーとなります。新規店舗を建設する以外にも、”居抜き物件を利用する”という選択肢があることを覚えておきましょう。
新しく店舗を建てる場合、まずは適切な物件を見つけることが始まりです。その後、内外装工事が必要です。内装では店の雰囲気づくり、外装では看板や外観を整えることが求められます。
また、 ラーメン屋では特に厨房の機能性が重要です。適切な厨房設備を導入することで、効率的な運営が可能になります。
居抜き物件を選ぶと、既存の設備を活かしてスムーズに開業できます。これにより、内外装工事や厨房の設備投資が削減でき、結果的に開業資金を押さえられます。
既存の状態からのスタートなので、内外装工事や厨房設備の導入も小規模に留められます。
どちらを選ぶにせよ、物件の選定は事業の成功に大いに影響します。規模やコンセプトに合った物件を見極め、効果的な開業の土台を築くことが不可欠です。
ラーメン屋のターゲット顧客層に合わせた立地を選ぶことは、集客力を高めるために非常に重要です。
例えば、サラリーマンをターゲットとするのであれば、オフィス街や駅前の物件が適しています。家族連れをターゲットとするのであれば、住宅街やロードサイドの駐車場付き物件が良いでしょう。若年層をターゲットとするのであれば、大学周辺や商業施設の近くがおすすめです。
ラーメン屋の出店を考えているエリアの人口構成や人通りを調査し、ターゲット顧客層に合った立地を選びましょう。
競合店の存在は、売上に大きく影響します。近隣のラーメン店のメニュー、価格帯、客層などを調査し、競合店との差別化を図ることが重要です。
例えば、競合店にない独自のメニューを開発する、価格帯を少し変える、ターゲット顧客層を明確にするなどの戦略が考えられます。
競合店の強みと弱みを分析し、自店の強みを活かせるような戦略を立てましょう。
また、SNSなどを活用して情報発信し、自店の魅力を効果的にアピールすることも大切です。
家賃は、毎月発生する固定費の中でも大きな割合を占めます。無理のない家賃相場の物件を選ぶことが、経営を安定させるために重要です。
家賃だけでなく、共益費、保証金、礼金なども考慮し、総合的な費用で判断しましょう。
また、物件の契約期間や更新料なども確認しておく必要があります。不動産業者とよく相談し、 契約内容をしっかりと理解した上で物件を選ぶようにしましょう。
ラーメン屋の開業には多くの段階がありますが、それと同じくらい重要なのが、ラーメン店の魅力であるラーメンや餃子などのメニュー開発です。
ラーメンの味においては、スープや麺のレシピ、トッピングのバリエーションだけでなく、サイドメニューに至るまで検討しましょう。
一度メニューが決まったら、原価を効果的に抑えるためにも、慎重に仕入れ先を選定する必要があります。
顧客満足度を維持しながら原価を最適化するために、各材料の費用や配送料を計算してください。
集客と売上の向上を図るためには、ラーメン店の独自のコンセプトに基づきつつも、味にこだわり続けることが不可欠です。
ラーメン屋の開業を成功させるためには、効果的な集客戦略が不可欠です。
開業前の計画段階から、ターゲット顧客を明確にし、その顧客層に響くような集客方法を検討する必要があります。集客戦略は、オンラインとオフラインの2つの側面から考えることが重要です。
ここでは、ラーメン屋の集客戦略について、具体的な方法を詳しく解説していきます。
オンライン集客は、インターネットを活用して顧客を集める方法です。
SNS(X、Instagram、Facebookなど)を利用して、店舗の情報を発信したり、キャンペーンを行ったりすることで、多くの人にアプローチできます。
Webサイトを開設し、メニューや店舗の雰囲気、アクセス方法などを掲載することも効果的です。
また、オンライン予約システムを導入することで、顧客の利便性を高め、予約数の増加に繋げることができるでしょう。
SEO対策を行い、検索エンジンで上位表示されるようにすることも重要です。
オフライン集客は、インターネットを使わない集客方法です。チラシを作成し、近隣の住宅やオフィスに配布することで、地域住民への認知度を高めることができるでしょう。
地域のお祭りやイベントに参加し、ラーメンの試食販売などを行うことで、新規顧客の獲得に繋がります。店舗の前に看板を設置し、メニューやおすすめ商品をアピールすることも効果的です。
口コミを広げるために、来店客にSNSでの情報発信を促してみましょう。
リピーターを獲得するためには、顧客満足度を高めることが重要です。美味しいラーメンを提供することはもちろん、丁寧な接客や居心地の良い空間を提供することも大切です。
ポイントカードやクーポンを発行し、再来店を促すことも効果的です。
SNSやメールマガジンを活用して、定期的に情報を発信し、顧客との関係性を維持することも欠かせません。
顧客の意見を積極的に聞き、改善に繋げることで、顧客満足度をさらに高めることができるでしょう。
開業資金が用意できたとしてもラーメン屋はライバルが多く他のお店との差別化や廃業しないための工夫が必要です。ここでは成功するポイントを7つ紹介していきます。
開業資金が多ければ良いというわけでもありません。先ほどは12坪での開業資金の目安をお伝えしましたが、ラーメン屋は10坪以下でも開業は可能なのです。
条件次第で物件取得費用も更に抑えられる方法があります。それは居抜き物件を活用するという方法です。譲渡料が無料であればさらに内装工事費や設備費が抑えられるので、費用をできるだけ抑えたいという方にはかなりおすすめの方法と言えるでしょう。
また、自己資金で足りない分は借り入れすることも可能です。
借入や融資について詳しく知りたい方は下記の内容をご参照ください。
参考記事:飲食店の融資面談はどんな審査?成功するポイントを徹底解説
初期費用と運営資金を合わせた開業資金は、余裕をもって作っておくのがベストです。内装工事費用が想定よりもかかってしまったなど、予想外のことは起こるものだとして考えておくのが安全です。
運営資金に余裕があると集客が芳しくなった際に販促費として使うことができますし、味の改良や新しいメニューの開発費にも使うことができるからです。
ラーメン屋の人件費は1ヵ月あたり売上の20%〜30%が目安となります。ただし小さい店舗なら、店長1人もしくは少しのスタッフで経営可能なため人件費は抑えられます。また、券売機を設置することで注文から会計がお客様自身でできるため、ラーメン屋にはおすすめの人件費対策となります。
実際に1人でも独立開業ってできるのか詳しく知りたい方は下記の内容をご参照ください。
参考記事:1人で飲食店を開業するには?メリットや準備方法など徹底解説!
ラーメン屋の運営資金で一番かかってくるのは食材費です。ラーメン屋の原価率は平均で30%〜35%ほどかかります。仕入れた食材に対して適正な価格で売る必要があります。
ラーメン屋は自身のこだわりを反映させやすい分、こだわり過ぎると提供価格が高くなります。お客様は安くておいしいラーメン屋へ行ってしまいます。こだわり過ぎて結果赤字になったとならないように注意しましょう。
ラーメン屋を経営していく上で利益率を挙げることが重要になりますが、ラーメンのメニューが豊富過ぎることが利益率を低下させてしまう原因の1つと言われています。
醤油や塩、味噌、豚骨など豊富なメニューを提供するより、むしろ味のジャンルを1つに絞って提供することが結果的にお客様とラーメン屋の両方の利益になると言えるでしょう。
回転率を上げるためにお客さんを急かすわけにはいかないので、ラーメンの提供スピードをあげる必要があります。特にピーク時のバックヤードの業務や調理から提供までの流れを簡略化する必要があります。
導線の確認や万全な仕込みを行うことも大切です。早くラーメンが出てくるとお客さんも喜びますので、回転率を上げる工夫をしていくことが売上アップの鍵となります。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSやホームページを活用することがリピーター獲得につながります。その場限りでない継続的な販促活動を続けていくことが重要です。特にTiwtterは多くのSNSの中でもリアルタイム性が高く、トレンドや話題を生み出しやすいのが特徴です。
ラーメンの新商品のプロモーション活動やラーメンの杯数の実況中継を発信するには最適なのでラーメン屋との相性は良いと言えるでしょう。
小規模なラーメン店では1日に作れるラーメンの数には限りがあります。今現在のラーメンは残り何杯なのかを発信できれば、せっかく食べに来たのに完売していた、提供できなかった、ということを防ぐことができます。
ネット上やTVなどで取り上げられる話題もSNS発のものは大変多く、TwitterなどのSNSの利用はメディアを味方につけ、売上のアップに有利に働くことでしょう。
ターゲットが絞れていればおのずとラーメンのメニューが厳選され内装も考えることができます。
● 一名利用に特化して仕切りのあるカウンター席の内装にする。
● ファミリー向けに、大盛りから小盛りが選べて女性や小さいお子さんでも食べられるメニューを用意する。
など、ターゲットを絞ることでリピーターの獲得につながります。
ターゲットは出店場所によって変化するので、事前に出店する店舗の周辺調査は必須です。実際に現場まで行って人通りなどを確かめるなど、自分の目で見てチェックすることも大事です。
ラーメン屋はライバルが多く差別化が重要です。麺やスープ、具材などお店独自の強みとなるものがあると利用していくお客さんの記憶に残り、リピーターの獲得につながります。なので独立開業の事前準備段階で自身が思い描くラーメン屋のコンセプトをしっかり計画することが重要です。
店舗コンセプトについて詳しく知りたい方は下記の内容をご参照ください。
参考記事:飲食店開業までの準備リストはこれで決まり!必要な準備を徹底解説
参考記事:お店のコンセプトを作ろう
今回の記事ではラーメン屋の開業資金についての説明と成功ポイントの詳細を説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
ラーメン屋の開業資金には初期費用と運転資金があり、おおよそ1,200万円かかるということを一つの目安にしておきましょう。立地条件などをしっかりと考えて自分に合った無理のない開業資金で始めましょう。
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