飲食店の融資面談はどんな審査?成功するポイントを徹底解説!

融資

2022/04/12

飲食店の融資面談はどんな審査?成功するポイントを徹底解説!

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飲食店を開業しようと考えている方のほとんどが融資を申し込まれるかと思います。融資には面談があり、そこで受け答えが曖昧だったり事業の見通しが不確定だと考えていた融資が通らないことも!

でも、融資の面談って聞いてもいまいち分からない方も多いかと思います。今回の記事では飲食店の開業のための融資を考えている皆さまの疑問である、

「飲食店の融資の面談ではどのような審査があるの?」

「飲食店の融資の面談の成功するポイントは?」

「飲食店の融資面談で準備しておく書類や対策は何?」

について徹底解説しちゃいます!融資面談の準備をしっかりして融資が通るように目指しましょう!

飲食店の融資面談申し込みの流れ

居酒屋今回の記事では飲食店の開業資金が足りない際にほとんどの人が申し込む日本政策金融公庫での面談までの流れについて解説していきます。他の融資制度を申請する場合でも大まかな流れやポイントは同じですので参考にしてみてください。

日本政策金融公庫に融資の申し込みを行う方法は、日本政策金融公庫の支店に行き窓口で直接申し込む方法と日本政策金融公庫のホームページから申し込む方法があるので、それぞれ説明していきます。

日本政策金融公庫の窓口に直接申し込みする場合

日本政策金融公庫の支店であればどこでも原則的に受け付けてくれますが、居住地(法人の場合は会社所在地)もしくは開業予定地から近い支店に申し込みすると良いでしょう。

日本政策金融公庫の支店についてはこちらより確認することができます。

借入申込書、創業計画書などの申請書類を持って行き、受付担当者に融資の申し込みしたい旨を伝えると共に必要書類の提出と面談日程の予約をします。この時に必要書類に不備があれば窓口担当者の方から指示がありますので、指示通りにしましょう。

またここで注意点があり、創業融資を申し込む場合は店舗物件の仮契約書など開業する物件が決まっている書類が必要なことが多いです。

物件の仮押さえができている状態で融資を申し込む方が無難ではありますが、各支店、各担当者によって異なってくることもあるので気になる方は一度日本政策金融公庫の窓口に相談してみてください。

日本政策金融公庫のホームページから申し込みする場合

日本政策金融公庫のホームページのこちらより申し込みが可能です。

ホームページより添付した書類については後日提出する必要があります。特定の融資制度を利用したい場合は、推薦書または振興事業に係る資金証明書の提出後の受付となります。

ホームページから申し込みが完了すると受付確認メールが届きます。その後、日本政策記入公庫の担当の方から必要書類や面談日予約の連絡があります。必要書類は面談当日に持っていく場合と事前に送付する場合があり、電話での指示通りにしましょう。

また日本政策金融公庫の窓口やホームページからだけでなく、電話や書類郵送での融資申し込み受付もしていますので、気になる方はこちらより確認してみてください。

初めて日本政策金融公庫から借入する場合、融資面談担当者は選ぶことが出来ません。ですが、FOODOAGを通して日本政策金融公庫へ融資の申し込みをすれば開業予定地にもよりますが、面談担当者の紹介が出来ますのでまずは一度ご相談ください。

FOODOAGに飲食店開業の融資相談をご希望の方はこちらへ

融資面談に必要な書類や当日の流れ

銀行からの融資先ほどは申し込むまでの流れについて説明しました。申し込みが完了したら必要書類の準備と当日の流れについて知っておくと良いでしょう。

必要書類

飲食店の融資面談に必要な書類は以下になります。必要な書類は多く、融資の面談に間に合うように早めに用意しましょう。もし融資の面談までに間に合わなければ印象も悪くなってしまい、また面談後の提出となると審査から入金までにも時間がかかり開業も予定より遅れてしまう可能性があるためです。

融資面談の際に必要な書類

・事業計画書(創業融資の場合は創業計画書)
・身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
・給与所得の源泉徴収票(担当者の指示年数分※過去1〜2年分が多い)
・通帳(担当者の指示期間分※過去6ヵ月〜1年以上の履歴印字が必要なことが多い)
・自宅が賃貸の場合は賃貸借契約書、持ち家の場合は固定資産税領収書、住宅ローンなどがある場合は返済予定表
・公共料金や家賃が引落ではなく振込支払いの場合はその領収書(通帳で確認できる場合は不要)
・資格証明書(営業許可証、調理師免許などを持っている場合)

創業計画書と事業計画書について同じと思われている方もいるかもしれませんが、実際には少し違っています。以下にそれぞれの違いを記載しておきます。

創業計画書

創業計画書は、起業前または起業後に事業の見通しについて記載する計画書です。タイミングとして「創業しようとした時」のため、実績がないことがほとんどなので予測となる根拠を元に計画書を作成する必要があります。

事業計画書

事業計画書は、事業後の事業の具体的な内容について記載する計画書です。タイミングとしては「事業をすでに展開している時」のため、売上や経費などの実績の数値的なデータを元に作成します。過去の実績と整合性をとる必要があります。

ここでポイントは融資自体は荒削りでも粗方通りますが、融資希望額を得られるかは融資面談以外にも事業計画書、創業計画書の作り込みが大事と言えます。そのため弊社FOODOAGに事業計画書、創業計画書の作成を是非ともお任せください。

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融資面談当日から審査完了後の流れ

飲食店の融資の申し込みと共に必要書類の用意ができたら次は面談です。面談当日は緊張するかと思いますが、面談当日の流れを知っておくと心に余裕を持って挑めるのではないかと思います。今から面談当日と審査完了後の流れについて説明していきます。

融資面談当日と審査完了後の流れ

①面談予約した日時に日本政策金融公庫へ行く(面談時間は平日の営業時間内のみ)
②提出書類の確認(適宜質問有り)
③審査完了後に電話で可否の連絡
④借用証書が同封された書類が届く

面談人数

面談人数は面談担当者の方1人と申込者で行われることが多いです。代理人による面談は認められていません。共同経営者のパートナーがいて同席を希望したい場合は担当者の方に相談してみましょう。原則として事業主の1人のみですが、担当者の判断によってはパートナーの同席も認められる場合があります。

また税理士や公認会計士、認定支援機関などの専門家を経由して融資申請する場合は融資面談に専門家が同席することが可能です。

面談時間

面談時間は1時間程度が多いです。短くても30分、長くても1時間半程度です。

面談時の服装

後ほどの成功させるポイント「身だしなみはしっかりと」にも記載しますが、清潔感のある格好にしましょう。お金を借りに行く立場なので最低限マナーある服装で、悩んだ場合はスーツで行くと無難でしょう。

審査完了後の結果連絡の日数について

初めての融資申し込みの場合の審査結果の連絡は、面談後2週間前後のことが多いです。大型連休などを挟むと遅い場合もあります。また飲食店開業の場合、立地を確認する目的として担当者が店舗に出向くこともあり、この場合も結果までに時間がかかります。

また融資の審査結果が否決の場合でも必ず連絡があります。審査結果の連絡は電話、もしくは書類郵送で行われ、審査結果の合否が載っているので、審査結果を待つ際はこのことを覚えておくと良いでしょう。

追加融資の場合は、提出書類の一部が省かれるため初回融資の結果よりも早いです。

入金までの日数について

借用証書が届いてから必要書類などを用意して返送して、日本政策金融公庫に到着後、3営業日前後で指定した口座に振り込まれます。借用書には金額、金利、返済期間などが記載されています。

返送する書類には契約書への捺印、印鑑証明書などがあり、届いた書類に指示があるのでその通りにしましょう。

融資面談の申し込みから結果が出るまでに1ヵ月程度かかると考えておくと良いでしょう。飲食店の開業するまでには、審査完了後に物件の本契約から内装外装工事などがありお店が完成するまでに規模にもよりますが3ヵ月はみておくと良いでしょう。

融資面談でよく聞かれる質問

融資面談時の質問先ほどは必要な書類や融資面談の流れについて説明しました。今からは融資でよく聞かれる質問について説明します。事業計画書にある程度のことは記載しますが、その情報を元に深掘りした質問をされることが多いです。

事業を始めようと思った動機

この質問は起業に対する熱い想いやどれくらいの覚悟があるかも確認するためでもほぼ必ず聞かれる質問です。事業でどのような目標があるか、また実体験を織り交ぜることで説得力も増します。

また「ただ経営者になりたかった」「お金を稼ぎたかった」などの短絡的な言葉はマイナスになってしまうので気をつけましょう。

自己資金はどのように集めたか

自己資金の金額についてもよく聞かれます。提出した通帳を元にどのように貯蓄したのか、滞納はないかなど確認されます。

また後ほどの注意点の「見せ金はやめておく」の項目にもありますが、不自然な入金がある場合は、必ず「このお金は何ですか?」と質問されます。もし大きな金額の売上などがあった場合は実際の請求書なども用意しておくと良いでしょう。

親族からの借りたお金ではなく、計画的に仕事などで貯蓄したお金であると担当者の方も計画性や起業に熱意があると思ってもらえやすくなります。

飲食店を開業する場所はどこか

飲食店を開業する場合、開業予定の物件の賃貸契約書や不動産の間取り図が必要なことが多いです。この時、必ず正式な契約をしている必要はありません。

また住宅地図のコピーや建物外観の写真を用意しておくと、担当者の方もイメージができやすくプラスポイントになりやすいです。ここで注意点は正式な契約ではないため、融資の結果が出るまでに物件が他の人で決まってしまったり、契約が解除されてしまうと融資はやり直しになるので注意をしてください。

融資面談での注意点

飲食店の融資の面談で注意すべき点を今から説明します。特にやってはいけないこと、聞いてはいけないことなので当日はしないように気をつけましょう。

見せ金はやめておく

見せ金って何?と思われる方もいるかもしれませんが、「見せ金」は第三者から一時的にお金を借りて、さも自己資金があるかのように金融機関に見せるためのお金で、審査後に借りた人にお金を返すことです。

バレなければ良いのでは?と思われる方も多いですが、基本的にバレます。自己資金の確認は提出される預金通帳で確認され、いきなり数百万円などの高額が振り込まれていたら面談担当者に必ず「この入金はなんですか?」と聞かれます。売上と答えた場合は該当の請求書を、支援金の場合は借用証書について必ず確認されます。

見せ金と判断された場合、「これは見せ金ですか?」と確認されることなく、総合的な判断の結果などの理由で審査が落ちてしまいます。見せ金が落ちる理由として、自己資金がないから借りてあるように見せようなどの計画性の無さ、見せ金をしようと嘘をつく不誠実な人という理由が挙げられます。

また見せ金がバレたから本当の自己資金で勝負しようと考えていた場合、見せ金がバレた時点でそれも通用しないため気をつけましょう。

借りられる金額を聞くのはダメ

「いくらまで借りられますか?」とついつい聞いてしまいそうですが、この質問は絶対に聞いてはいけません。融資を申し込む際に事前に融資希望額を記載する欄があり、事業計画書の何にどれくらい使うのかを記載しており、その数値を根拠に希望額を考えているかと思います。

「いくらまで借りられますか?」という質問は、何の根拠もないもののとりあえず手元にお金を置いておきたいという発想で、使途用途が不明で計画性がないと思われてしまいますので、言わないように気をつけましょう。

飲食店の融資面談を成功させるポイント

開業準備をする男性よく聞かれる質問と注意点を記載しましたが、今からは成功させるポイントについて説明します。成功するポイントなんてあるの?と思われるかもしれませんが、面談担当者は融資を申し込んだ人に「本当にこの人に貸して大丈夫か?」と申し込んだ人の人柄などを確認しています。

成功させるポイントを押さえておくことでより一層面談での印象が良くなると言えます。

身だしなみはしっかりと

当たり前のことかもしれませんが、ヨレヨレの服を着た人にお金を貸そうとは思いません。服装についての指定はありませんが、お金を借りに行くわけですから最低限マナーある服装で行きましょう。悩んだ方はスーツで行くと無難かと思われます。

またどのような服装の場合でも清潔感を心がけると良いでしょう。服装だけでなく髪なども意識してセットしてください。

聞かれたことについてしっかりと答える

面談で質問されたことに対してしっかりと答えることが大事です。聞かれたこと以上のことについて話す必要はありません。必要以上のことを話してしまうと逆効果になることもあります。

また緊張してうまく話せない方の場合は、慌てずに一度深呼吸して落ち着いて面談担当者の聞きたい意図を理解して答えるようにしましょう。

慌ててしまうと余計なことを言ってしまったり早口になりやすくなるので「慌てずゆっくり」を意識してみてください。

事業への熱い想いを伝える

当たり前ですが、事業に対してやる気がない人へお金を貸そうとは思いません。融資の申し込みを考えているほとんどの人が事業への熱い想いを持っているはずです。お店のファンになってもらうつもりで面談に望みましょう。

一概にこれで審査が通るとは言えませんが、面談担当者の方にその熱い想いやきちんと返済する誠意を伝えることで融資が通る成功へのポイントに繋がるのではないでしょうか?

まとめ

今回の記事では飲食店開業を考えているほとんどの人が申し込む日本政策金融公庫の融資面談について解説させて頂きました。注意点や成功するポイントを踏まえて融資の面談に挑んでみてください。

融資の面談担当者の方は事業の見通しなどの数値も確認していますが、申込者本人の人柄もしっかりチェックしています。嘘偽りなく誠実な人でお金を貸しても大丈夫そうだと面談担当者の方に思ってもらえるような受け答えをしましょう。

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