うどん屋開業に必要な資格や資金とは?失敗を回避するポイントを紹介

開業

2022/09/28

うどん屋開業に必要な資格や資金とは?失敗を回避するポイントを紹介

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日本人の国民食でもあるうどん。そんなうどんのお店を開業したいと思ったら、まず何から始めたら良いのでしょうか。うどん屋を開業するには、必要な資格や開業資金はもちろん、開業を失敗しないポイントを押さえる必要があります。

「うどん屋を開業するのに必要な資格とは?」

「うどん屋開業に必要な資金ってどのくらい?」

「うどん屋開業で失敗しないためのポイント」

今回の記事では、うどん屋の開業を検討する際に思い浮かぶ、上記のような疑問について徹底解説します。開業資金をおさえるコツについても紹介しますので、是非今回の記事を参考にしてください。

うどん屋を開業するにあたって必要な資格・手続きとは?

ざるうどんうどん屋を含む飲食店の営業には資格取得や飲食店の営業許可などの手続きをおこなう必要があります。うどん屋の開業にあたって必要な資格と手続きをひとつひとつ解説していきます。

主に必要となる資格2つ

うどん屋の開業に必要となる資格は、基本的に「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つです。

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、飲食店から発生する食中毒などを防ぐために衛生管理をおこなう人です。うどん屋はもちろん、食品を扱う店舗を営業する際には必ず1名以上の資格取得者をおく必要があります。

「資格」と聞くと、取得のために勉強時間を設けたり学校に通ったりする必要があるのではないか、と考える方も多いと思いますが食品衛生責任者は食品衛生協会が実施している講習会に参加することで資格が取得できます。

また、すでに栄養士や調理師などの資格を持っている方は窓口申請のみで資格取得が可能です。

防火管理者

防火管理者は、従業員を含めて30名以上を収容する店舗を開業させる場合に必要となる資格です。うどん屋の店舗において防火を管理する責任者であることを証明する資格になります。

①防火管理をおこなえる立場である
②防火管理に必要な知識や技能がある

この2つの条件を満たすことで、防火管理責任者として認められます。店舗の広さに応じて資格は2種類に分かれますが、1日または2日間の講習に参加することで資格取得が可能です。

必要な許可・手続き一覧

うどん屋を開業する際に必要な許可や手続きについて紹介します。まず、食品を扱う店舗の営業に必要となる「飲食店営業許可」です。保健所へ店舗の図面を提出し、立入検査をクリアすることで交付を受けられます。

また、うどん屋に限らず事業を開始して1ヶ月に税務署へ提出しなければいけないのが「開業届」です。

その他、申請が必要となる許可、届出は以下のとおりです。

・防火対象物使用開始届
・水質検査成績書
・深夜酒類提供飲食店営業開始届出書

うどん屋の開業にあたって、どんな手続きが必要なのか確認しておくことでスムーズな開業につながります。

うどん屋の開業資金の目安と内訳

うどん屋の開業に必要な資格を確認したら、次は開業資金を把握していきます。うどん屋の開業には店舗の取得だけでなく、設備や内装などの工事費用も必要です。それぞれの費用目安について紹介していきます。

店舗取得にかかる費用

うどん屋の開業にかかせないのが、提供をおこなう店舗(物件)です。店舗を取得する際には、補償金や仲介手数料、礼金、前払い家賃などの費用を支払う必要があります。

店舗の立地や広さによって費用は大きく異なりますが、500万円から900万円程度を目安に考えておくと良いでしょう。

厨房などの設備費用

うどん屋の開業にあたり、厨房機器の取得や設置に費用が発生します。店内飲食用の椅子やテーブル、食器、調理道具などをあわせて、トータル100万円前後になるでしょう。

また、店内で自家製のうどんを製造するとなると別途製麺機が必要です。業務用の製麺機は100万円を超えるものもありますが、個人用のコンパクトなものは数万円で手に入るため慎重に検討しましょう。

内装・外装の工事費用

店舗を取得したあとは、店内の改装や外壁の塗装をおこないます。店舗面積やデザインにどこまでこだわるかによって費用は前後しますが、300万円から1000万円を目安に考えておきましょう。

その他の費用

うどん屋の開業は店舗だけあっても成功しません。開業の宣伝やホームページの作成、求人広告などが必要です。開業と同時に従業員を雇うなら、人件費も考慮しておきましょう。

うどん屋の開業資金を抑えるコツ

うどん屋の開業資金には様々な経費がかかることが分かりましたが、できるだけ資金はおさえたいところですよね。ここでは、うどん屋の開業に必要な資金を抑えるコツを紹介します。

居抜き物件を活用する

まず、居抜き物件を活用できないか検討することです。居抜き物件とは、前オーナーが使用していた設備などがそのままになっている物件を指します。居抜き物件を活用することで、設備の取得や設置、内装工事にかかる費用を抑えることが可能になります。

もちろんイメージと違った内装である場合は工事が必要になりますが、1から全て準備することを考えると大幅に時間や労力、費用を抑えることができるでしょう。

中古の設備を調達する

うどん屋の開業に、必ずしも新品の設備を利用しなければいけないわけではありません。全て新品の設備で揃えると、かなり高額な費用が必要となってしまいます。そこで、開店当初はある程度中古品を調達することで、開業資金を抑えるということができるわけです。

設備だけでなく、調理器具などの備品に関してもリサイクル品を活用する方法があります。

うどん屋開業を失敗しないために重視したいポイント

チェックリストせっかくうどん屋を開業したのにすぐに閉店に追い込まれてしまった、ということはなんとしてでも避けたいものです。うどん屋の開業を失敗しないために重視したいポイントはどんなことなのでしょうか。

ここでは、うどん屋の開業を成功させるために重要なポイントを紹介します。

うどん屋のコンセプト

まず、うどん屋の開業にあたって重視したいのは「コンセプト」です。うどん屋のコンセプトは豊富にありますが、大きく分けると以下の2つになります。

①低単価で回転率を良くした形
②高単価で滞在時間も長い形

うどん1つは低単価なものが多いが、提供スピードが速く顧客1人の滞在時間も短いことで回転率を上げて利益を出すのが1番の形です。サラリーマンのお昼休憩などにも気軽に訪れるようなファストフード型のうどん屋を目指す方が向いています。

2番はうどんにこだわりをもち、味で勝負をしたいうどん専門店にしたい方が向いている形です。開業したいうどん屋の方向や地域の特徴、立地などを考慮してシミュレーションをおこない、コンセプトを定めていきましょう。

メニューのこだわり

うどん屋でもっとも大切なメニューは、こだわりを持って開業することが重要です。たとえば、うどんの麺にこだわるのか、つゆにこだわるのかを定め、お店の強みとして全面的に出していく方法もあるでしょう。

また、家族や友人など複数人で来ても良いようにサイドメニューも豊富に取り揃えていく、という方法もあります。

うどん屋を開業してから方向性がかわると顧客が離れることになりかねません。開業前に店舗のメニューはこだわりをもって作り上げていくことが重要です。

入念な立地・資金計画

うどん屋の「立地」は、開業を失敗させないために重視したいポイントのひとつです。ファストフード店が立ち並ぶなか、ポツンと敷居の高いこだわりのうどん屋ができたとしても、なかなか足を踏み入れにくいと思う方が多いように、出店立地によって客足の数は変動します。

開業しようと考えているうどん屋のコンセプトと周辺地域とのマッチ度や競合店の出店状況を把握したうえで、出店立地を決めていきましょう。

また、出店立地を決める際には家賃や店舗の価格を考慮し、収支計画を入念にシミュレーションすることで、開業後の資金難リスクを軽減することができます。

店舗ならではの付加価値

うどん屋の開業を成功させている店舗に多い例は、店舗をブランド化しているということです。たとえば、回転率が高いうどん屋ならトッピングなどのクーポン配布で次回来店を促す、麺にこだわったうどん屋なら製造している場面を見せる、製造元を公表し信頼感を与えるなどの方法があるでしょう。

また、実はこのサイドメニューがとても美味しい!と評判になるようなメニューを1つ作るのもプレミア感があって良いかもしれません。

まとめ

今回の記事では、うどん屋の開業について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?うどん屋の開業には資格や手続き、設備などの資金が必要になります。できるだけ資金を抑えるコツや開業を成功させるポイントを参考にしていただき、こだわりをもったうどん屋を開業を目指しましょう。

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