脱サラして飲食店開業の成功率は?失敗例から開業手順まで解説!

開業

2022/12/08

脱サラして飲食店開業の成功率は?失敗例から開業手順まで解説!

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「いつか脱サラしてラーメン屋を開業する!」など、飲食店の経営を夢見る方や近年の働き方の多様化によって新たな道として飲食店の開業を検討する方は多くいます。そんな中、「脱サラして飲食店を開業しても失敗してしまうのではないか」という不安から飲食店の開業になかなか踏み切れない、というケースも少なくありません。

「脱サラして飲食店を開業して成功する確率は?」

「脱サラして飲食店を失敗したケースとは?」

「脱サラして飲食店を成功させるポイントを知りたい」

この記事では、脱サラ後のキャリアとして飲食店の開業を検討している方が気になる上記のポイントを中心に解説していきます!失敗例や開業の手順もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

脱サラして飲食店を開業!成功率はどのくらい?

飲食店スタッフ脱サラして飲食店を開業する方は多くいますが、その成功率は決して高くありません。飲食店の廃業率は、開業から3年以内に70%、5年以内で80%と言われています。なぜなら、飲食の流行やニーズの移り変わりは激しく、経験や技術だけでは生き残れないからです。

勢いによって開業してしまったり、憧れや理想だけを追い求めて資金計画が甘かったりすると、すぐに廃業するケースも出てきます。また、帳簿上では利益が出ているのに資金不足になる、赤字の把握分析ができていないケースも飲食業界ではよく見られます。

そのため、これから脱サラして飲食店の開業を目指す方は、入念な資金計画や出店戦略などの事前準備が重要である点を理解しておきましょう。
さまざまなリスクに備えた計画を立てることが飲食店の開業を成功させる近道です。

脱サラして飲食店を始めた方のよくある失敗例

先ほども記したように、脱サラして飲食店を始めても失敗してしまうケースは多いです。事前に失敗例を把握し、回避するための対策を練っていきましょう。

1.初期投資にお金をかけすぎた

1つ目の失敗例は、初期投資にお金をかけすぎて開業早々に資金繰りが悪くなるケースです。資金が十分にない状態で外装や内装、食材などに多額の資金を費やしてしまうと、経営が軌道に乗る前に経営が立ち行かなくなってしまいます。

飲食店の開業には、初期費用に加えて毎月の人件費や賃料などの運転資金も発生します。理想のお店作りに注力することは大切ですが、事前に先々の売上を予測して初期投資に使う金額を計画立てる必要があるでしょう。

2.自分本位・こだわりすぎた

脱サラして飲食店を始める方は誰しも、自分のこだわりや理想があることでしょう。そのこだわりは他店との差別化や魅力になる一方、お客さん目線を失ってしまうものでもあります。どれだけ自分が満足できる商品が完成したとしても、お客さんが満足してくれなけば顧客が増えることはありません。

また、料理へのこだわりが強すぎることで食材コストが必要以上にかかってしまうケースもあります。出店地域の客層に適したメニューや雰囲気作りを大切にして、ニーズに応じたお店作りを意識しましょう。

3.ノウハウがないまま開業した

気持ちや勢いを優先して、飲食店のノウハウがないまま開業するケースも、よくある失敗例のひとつです。飲食業界のことをよく理解しないままの安易な開業は失敗のもとです。

開業において必要となる資格の取得や許可の手続きをせずに罰則を受けたり、保健所から衛生面の厳重注意を受けたりと、自己流の経営は店舗の印象を下げるだけでなくお客さんを危険にさらすことにも直結します。

ノウハウがないままでの飲食店開業は、十分に資金計画を立てることもできないでしょう。

4.集客に力をいれなかった

味に自信があるからといって、集客に力を入れない経営者は少なくありません。しかし、その自信が店舗を失敗に導く要因になっているのです。

インターネットによって何でも調べられるようになった現在、食べに行く前に1度SNSや検索によって店舗の情報を調べるお客さんは多くいます。いざ開業したものの、店舗の存在がお客さんに伝わる手段が少なければ来店数も期待できません。

集客方法や施策は開業する前から計画的に考えておくべきでしょう。

5.知識を持つ相談相手がいなかった

脱サラした方の開業の失敗に多いケースが「知識を持つ相談相手がいなかった」です。特に、飲食業界が未経験の場合は周囲に飲食店の経営に詳しい人がいないことも多いでしょう。

飲食店経営のノウハウを持つ相談相手がいないと、店舗に関する課題や資金計画の問題に気づけないまま開業してしまいます。不必要な部分に費用をかけるなど、いつまで経っても正しい経営はできず、すぐに行き詰まることになるでしょう。

飲食店を始める基本手順・必要資格・資金を紹介

飲食店経営者脱サラ後のキャリアとして飲食店の開業を目指す方は、どのように開業するのか、開業に必要な資格にはなにがあるのかなど、開業までの手順が気になる方も多いでしょう。

ここでは、飲食店を始める際の基本手順や必要な資格、必要資金をご紹介します。

手順|脱サラしてから開業まで

脱サラしてから飲食店を開業するまでの基本的な手順は以下の通りです。

  • 開業する飲食業態・業種を決める
  • 店舗のコンセプトを決める
  • 予算や開業時期などの事業設定をおこなう
  • 立地の選定・物件を探す
  • 店舗の内外装工事・厨房設備などを設営する
  • 具体的なメニューや集客方法を検討する
  • スタッフ採用・各種備品を集める
  • 必要な届出をおこなう
  • プレオープン・開業

飲食店を始める際に重要となるポイントは、手順ひとつひとつをきちんとクリアして行くことです。手順を省く、適当に済ますことなく入念に進めていきましょう。

資格|食品衛生責任者は必須!

オープンさせる飲食店によって必要となる資格は異なりますが、経営するうえで「食品衛生責任者」の資格は取得が必須です。

食品衛生責任者は、飲食店1店舗につき必ず1人配置することが法律によって定められています。食品衛生責任者養成講習を1日受講することによって取得することができる資格のため、あらかじめ講習が実施される日を確認して申し込んでおきましょう。

もしも、開業する飲食店の店舗規模が収容人数30人を超える場合は「防火管理者」の資格も必要になります。食品衛生責任者と同様に、各自治体で実施される講習を受講することで取得できます。

「飲食店開業の資格」について詳しくはコチラから

資金|資金の種類と金額目安

飲食店を開業する、と一言で言っても業種や業態によって必要資金は変動してきます。そのため、あくまでも目安になりますが1,000万円程度必要と考えておくと良いでしょう。具体的に必要な資金の種類は、主に以下の費用が挙げられます。

  • 物件取得費(保証金・前払い家賃・仲介手数料など)
  • 内装・外装工事費
  • 設備費用(厨房機器・空調など)
  • 備品費(調理器具・テーブル椅子・制服など)
  • その他の費用(広告宣伝費・採用費など)

上記は開業にかかる主な初期費用ですが、開業すると発生する運転資金も忘れてはいけません。開業に必要な資金をきちんと把握することは計画的な収支計画をたてることに繋がります。

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脱サラして飲食店を成功させるポイント

失敗する確率が決して低くない脱サラからの飲食店の開業を成功させるためには、正しい知識を持って開業準備をおこなうことが大切です。最後に、脱サラ前から行動できる、成功のポイントをご紹介します。

飲食経営の知識をつける

これから飲食店を開業しようと思っている方のなかには、飲食業界が未経験という方や、飲食業に携わっていたことはあるものの経営に関しての知識が無い方もいるでしょう。飲食店を開業、経営を続けていくためには学ぶべきことが数多くあります。

例えば、飲食店のビジネスモデルやコンセプトの定め方、事業計画書の作成方法などが挙げられます。未経験の場合は料理や接客のノウハウも学ぶ必要が出てきます。

サラリーマンをしながら飲食店のアルバイトをしたり、専門学校で飲食開業コースを専攻したりなど、飲食店経営に関する知識をつけていきましょう。

開業前の準備を入念におこなう

飲食店を成功させるためには、開業前の準備は欠かせません。出店戦略、資金計画、開業までのスケジュール組みを入念におこなうなど開業準備に時間をかけることが重要です。開業前の準備のひとつとして集客方法も忘れてはいけません。

物件が決まってから店舗が作り上げられる様子をSNSで発信するなど、オープン前から集客にも力を入れ、少しでも多くの方の目に止まるようにアピールしていきましょう。

まとめ

この記事では、脱サラして飲食店を開業する際の失敗例や開業に必要な手順や資格について解説しました。飲食店を成功させるためには、正しいノウハウと入念な事前準備がとても重要です。

本記事でご紹介したポイントを押さえながら取り組み、念願の飲食店の開業を叶えましょう!

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