開業
2025/06/24
たこ焼き屋を開業したいけれど、何から始めたら良いの?このように悩まれている方は多いのではないでしょうか。たこ焼き屋の開業を成功させるためには、開業資金を用意することはもちろん、資格の取得やポイントをおさえてから行動することが大切です。
今回の記事では、たこ焼き屋を開業する際に直面する疑問
「たこ焼き屋を開業したいけど必要な資金はどれくらい?」
「たこ焼き屋を開業するメリットは?」
「たこ焼き屋開業する際の成功ポイントは?」
などについて詳しく解説します!この記事ではたこ焼き屋を開業するメリットもご紹介しますので、理想のたこ焼き屋が開業できるように行動していきましょう!
ひとくくりに「たこ焼き屋」といってもその業態はさまざまで、以下の3つの業態が代表的です。
①店舗型
②移動販売型
③屋台
こちらでは、業態ごとの特徴と開業資金についてご紹介していきます。
たこ焼き屋の業態の1つである店舗型は、テナントにお店を構えたものです。一定の場所にお店を持つことができるため、リピーターを獲得しやすい傾向にあります。
移動販売型はキッチンカーを用いてお店を経営するもので、人の集まるイベントに参加できるなど柔軟な経営が可能です。
お祭りなどでよく見かける屋台もたこ焼き屋の業態のひとつです。最小限のスペースで場所をとらずに営業が可能であり、屋台メニューの王道である「たこ焼き」を全面にアピールした経営によって新規顧客の獲得が期待できます。
たこ焼き屋の開業に必要な資金は業態によって大きく異なります。店舗の規模や設備にこだわりなどによって金額の差はありますが、店舗型は200〜500万円、移動販売型は200〜300万円、屋台は100万円程度を目安として考えておきましょう。
どうしても店舗型は物件取得や内装工事などに費用がかかるため開業資金は高くなりがちです。一方、移動販売型と屋台で開業の場合はキッチンカーや屋台の取得となるため、店舗取得と比較して開業資金が抑えやすい傾向にあります。
たこ焼き屋を開業するにあたって、必要な資格や届出を理解しておきましょう。主に必要となる資格は「食品衛生責任者」と「飲食店営業許可」の2つですが、業態によっては別の届出が必要となる場合があります。
たこ焼き屋を含む、飲食店の営業は1店舗につき1人「食品衛生責任者」の資格を持った方を配置しなければいけません。食中毒などが発生しないためにも食品衛生上の管理をおこなう責任者を置かなければいけないと法律で定められているのです。
1日講習会を受講することで資格を取得することができるため、何ヶ月も勉強して資格に挑むというような難しいものではありません。すでに栄養士や調理師などの資格を取得していれば、特別な講習などを受けずに食品衛生責任者になることができます。
たこ焼き屋の開業にあたり、必要となるもうひとつの資格は「飲食店営業許可」です。飲食店営業許可を取得する際の大まかな流れは以下のとおりです。
①事前相談:保健所へ建物の図面提出
②営業許可申請:必要書類の提出
③飲食店の立入検査:食品衛生法の基準を満たしているかの検査
④営業許可の交付:営業が認められる
これらの一連の流れには時間がかかるため、余裕をもった申請をおこなうことが大切です。
たこ焼き屋をどのような業態で開業するかによって必要な資格や届出は変わります。たとえば、屋台を開業するためには「露店営業許可」が必要です。
また、移動販売型のたこ焼き屋を開業する時はキッチンカーの運転席と調理場がきちんと仕切られているかが審査基準に加わるということもあるため、事前に保健所の案内を確認しておきましょう。
全国には数多くの飲食店があります。そのなかでたこ焼き屋を選び、開業するメリットにはなにがあるのでしょうか。ここでは、たこ焼き屋を開業するメリットを紹介していきます。
たこ焼き屋の強みは、子どもから大人まで幅広い顧客層に人気があることです。たしかに「たこ焼きが好きではない」という方を聞くことはあまりないですよね。
たこ焼きはおやつや食事、おつまみとして老若男女に愛される日本人のソウルフードです。そのため、幅広い年代に販売でき、利益を得やすいという大きなメリットがあります。
他のレストランと比較して、たこ焼き屋は調理スペースや設備がそこまで必要ありません。テイクアウトメインの店が多く、広いイートインスペースも必要ないでしょう。そのため、店舗取得や設備にかかる開業資金をおさえることができます。
たこ焼き屋は販売してすぐに代金を回収できるという点もメリットのひとつです。売上をあげていても入金が得られていないといった支払いのサイトバランスに悩まされることはほとんどありません。
また、食品在庫の管理もしやすくロスが少ない、業務を少人数でまかなうことができ人件費をおさえられるなど資金繰りが楽という点も大きな魅力でしょう。
飲食店を開業する際に重要なのが立地です。たこ焼き屋は顧客の年齢層が幅広いため、商業施設のテナントや商店街、観光地など様々な立地条件から選ぶことができます。ターゲットも広く、どの時間帯にも需要があるため立地に困らず集客が見込めます。
たこ焼き屋が利益を得やすいと言われている理由のひとつに食材原価の安さがあります。粉類、卵、タコ、天かす、生姜などがたこ焼きに入ると考えられますが、原価率は30%以下になる店舗が多く、他の飲食店と比較して原価率が低いです。
原価率が低いと利益も大きくなり、儲かりやすいというサイクルになります。
ここでは、たこ焼き屋の開業を検討している方に向けて、開業までの具体的な流れと準備についてご紹介します。
たこ焼き屋の開業に向けて、各ステップをしっかりと理解し、着実に準備を進めていきましょう。
どのようなコンセプトのたこ焼き屋を開業したいのか、ターゲットとする顧客層は誰なのかを具体的に定める必要があります。
また、競合となるたこ焼き屋の調査や、市場のニーズを把握することもビジネスプラン作成の基礎となります。綿密な資金計画を立てることも、開業後の経営を安定させるためには欠かせません。
たこ焼き屋の開業には、店舗型、移動販売(キッチンカー)型、屋台型といった業態があり、それぞれ必要な資金の目安が異なります。
店舗型であれば500万円程度、移動販売型であれば300万円程度、屋台であれば100万円程度が開業資金として考えられます。
自己資金だけでなく、融資や補助金・助成金などの外部資金調達も視野に入れると良いでしょう。
店舗型の場合は、ターゲット顧客に合わせた立地条件を慎重に検討することが重要です。衝動買いが多いテイクアウトの顧客を狙うのであれば、人通りが多い場所や車の通行量が多い場所が有利となるでしょう。
移動販売型や屋台型の場合は、営業場所の確保が必要となります。場所によっては、仮設店舗の営業許可が必要になることもありますので注意しましょう。
店舗選びには時間をかけ、慎重に進めることが成功のポイントです。
お客様が快適に過ごせる空間づくりはもちろんのこと、保健所の定める設備基準を満たす必要があります。清潔な調理場、適切な排水設備、換気設備などが求められます。
各基準を満たしていない場合は、設備の改善や修繕が必要となるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
内装業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
確実に必要となるのが食品衛生責任者の資格と飲食店営業許可です。食品衛生責任者は、食品に関する衛生管理を行うための資格で、講習を受講することで取得できます。
飲食店営業許可は、店舗の所在地を管轄する保健所に申請し、施設の衛生状態や設備が基準を満たしているかの現地調査を経て交付されます。
移動販売や屋台など、業態によってはさらに他の資格や許可が必要となる場合もあるでしょう。
お客様への丁寧な接客はもちろんのこと、たこ焼きを調理する技術や衛生管理に関する知識などをしっかりと教育することが重要です。
アルバイトやパートタイマーを採用する場合は、労務管理に関する知識も必要となります。
人材育成は、店舗のサービスの質を向上させ、顧客満足度を高めるために欠かせない要素です。
どのようなお客様に来てほしいのかを明確にし、ターゲット層に合わせた効果的な集客方法を検討しましょう。チラシやSNSを活用した情報発信、地域住民へのアプローチなどが考えられます。
開業前から認知度を高めておくことで、スムーズなスタートを切ることができるでしょう。
また、たこ焼き屋の開業後も継続的に集客施策を実施していくことが、経営を成功させるためには重要です。
これまで、たこ焼き屋の開業にあたって必要な資金や資格、メリットを紹介していきました。最後に、たこ焼き屋の開業を成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
たこ焼き屋は幅広い立地条件があり、様々なシーンで需要が得られる食べ物です。そのため「人通りが多い」という点を重要視して立地を選ぶべきでしょう。
しかし、競合となる店舗が近くにあったり、テナント料が高額だったりすることもあるため、資金の回収のことも考えて選定することが大切です。
たこ焼き屋の開業は資金面や立地面、顧客面などメリットが多くライバルが参入しやすいです。そこで大切となってくるのが「差別化」になります。ライバル店にはない強みを持ち、リピーターを増やしていきましょう。
一風変わったオリジナルたこ焼きや名物たこ焼きを考案するなど、いかにオリジナル性を出してライバル店と差別化していくかがポイントです。
ライバル店との差別化を成功のポイントとして紹介しましたが、そのためにたこ焼きの価格を大きく下げてしまうと利益が得られなくなります。顧客がどれだけ増えても利益が出せないと経営は続きません。
一方、高すぎると顧客は離れていきます。現在のたこ焼きの適正価格から大きく離れないところで工夫をする、ということが重要です。
たこ焼き屋を開業し、継続的に客足を伸ばすためには集客施策もポイントになってきます。「いつでも買えるからまた今度にしよう」と思わせないためにも特別感のある店舗になることが大切です。
たとえば、シーズンメニューはSNSを通じてクーポンを出したり、ポイントカードを導入したりとリピーターと新規顧客を獲得する工夫を継続的に行っていきましょう。
Instagram(インスタ)やX(旧Twitter)、公式LINEなどの低コストで運用できるSNSをうまく活用することが重要です。
今回の記事では、たこ焼き屋の開業について解説しました。たこ焼き屋は比較的開業資金がおさえられる、原価率が低く利益が得やすいなど様々なメリットがあります。
開業を成功させるためには立地条件や他店との差別化、集客施策が重要です。今回紹介したポイントを参考にして、たこ焼き屋の開業、経営を成功させましょう。
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